この度の熊本大震災により、テレビ報道等の映像をみて陶器瓦特に和型陶器瓦の屋根に対する不安を、お持ちの方は多いかと思います。崩落した屋根、落下し、飛散し割れた瓦を見るのは、屋根施工業社者として、大変辛いものでした。
これまで、私共は様々な屋根材を使用して商売をさせて頂いてまいりました。その中でも日本家屋に欠かせない陶器瓦の使用度は最大であります。なので、にわかに湧き上がる陶器瓦についての不安をそそる報道や、悪い印象は大変残念で悲しいものです。確かに重量も他の屋根材と比べると多少重くありますが、平成17年以降に定められたガイドライン工法による施工により、耐震性はそれまでのものとは劇的に異なります。
今回の地震においても、瓦屋根の崩落が見られたお宅は、従来の施工による屋根、また屋根を支える躯体そのもののに脆弱性があったように思われる物件がほとんどです。
阪神大震災以降、瓦メーカー、施工業者一丸となって地震、台風、豪雨に対する施工の改善に取り組んでまいりました。日本建築において瓦屋根は魅力ある後世に残したい物であります。その景観はやはり日本そのものです。
坂本窯業では、環境条件の考慮と共にお客様のニーズに応えた施工を提供して行くことに、なお一層努力してまいります。
ここで、今一度ガイドライン工法による耐震棟工法をご紹介します!
施工前の現場状況です。御覧のように屋根の傷みがかなり進んでおります。周囲の樹木が生い茂って屋根にも侵入しておりました。かなり大がかりな工事となりました。
ガイドライン工法による棟施工においては、このように鉄筋丸棒、鉄筋コーチボルトの使用、のし瓦は全数相互緊結という施工により強固な棟部分を構築します。
すっきりと耐震工法で生まれ変わった屋根瓦です!