最近は純和風の瓦屋根を使用した新築のおうちと、なかなかお目にかかれません。
日本の伝統美である瓦屋根を知り、またこの仕事に従事している者にとっては、時代の流れとは言え、さみしいものです。和型の屋根を葺いてこそ瓦職人と言えますし、匠の技を発揮する現場、また技を習得し磨く現場が少ないのはとても残念でなりません。ですので、和型屋根の葺き替え工事、また補修工事は、職人さんにとってとても貴重な経験ができる現場です。
先日、いぶし瓦を葺いておられるお宅の棟の、取替え再構築と補修工事をさせて頂きました。これぞ、いぶし銀という甍の美をご紹介します!
屋根リフォーム作業前の状態です。
谷の銅板の腐食、面戸しっくいも劣化し剥がれおちています。
本棟、隅棟を解体し新しく構築し、その他平部は傷んだ瓦を交換し、しっくいも塗りなおします。 作業開始です!
谷部は雨量が最も多く集まる場所。雨水を流す役目となる谷銅板の腐食は、当然雨漏りの原因となります。
のし瓦全数相互緊結、鉄筋コーチボルト使用のガイドライン工法での施工です!
この輝くいぶし瓦をご覧ください!
今回、板金部分の工事は弊社ではなく他社業者様でした。きれいなお仕事されてますね。
いぶし屋根の魅力を際立たせて頂いてます。