最近は純和風の瓦屋根を使用した新築のおうちと、なかなかお目にかかれません。

日本の伝統美である瓦屋根を知り、またこの仕事に従事している者にとっては、時代の流れとは言え、さみしいものです。和型の屋根を葺いてこそ瓦職人と言えますし、匠の技を発揮する現場、また技を習得し磨く現場が少ないのはとても残念でなりません。ですので、和型屋根の葺き替え工事、また補修工事は、職人さんにとってとても貴重な経験ができる現場です。

先日、いぶし瓦を葺いておられるお宅の棟の、取替え再構築と補修工事をさせて頂きました。これぞ、いぶし銀という甍の美をご紹介します!

屋根リフォーム作業前の状態です。

谷の銅板の腐食、面戸しっくいも劣化し剥がれおちています。

本棟、隅棟を解体し新しく構築し、その他平部は傷んだ瓦を交換し、しっくいも塗りなおします。            tns              作業開始です!

154 (2)              棟を解体してみると泥が湿ってあり雨漏りの形跡がありました。160 (2) 156 (2)

谷部は雨量が最も多く集まる場所。雨水を流す役目となる谷銅板の腐食は、当然雨漏りの原因となります。

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のし瓦全数相互緊結、鉄筋コーチボルト使用のガイドライン工法での施工です!

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この輝くいぶし瓦をご覧ください!

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今回、板金部分の工事は弊社ではなく他社業者様でした。きれいなお仕事されてますね。

いぶし屋根の魅力を際立たせて頂いてます。